保育士・幼稚園教諭の地方公務員試験【体験談】
みなさんが初めて就職活動を行う際、試験を受ける保育園はどうやって決めますか?自分が実習に行った園だったり、自宅から近い園だったり、自分が卒園した園だったり…。就職先を選ぶ際には何かしらの理由があると思います。
私が短大時代に就職活動をしていたのは、かれこれ10年以上前なので参考にならない部分もあるかもしれませんが、少しでも就職に関することで悩んでいる方の力になればと思い、私の経験(公立保育園・幼稚園の地方公務員試験)について書いていきたいと思います。
試験の流れと試験内容
私は『地方公務員試験の保育士部門』というカテゴリーの試験を受け、新卒から退職まで公立園で勤めていました。公立園では保育園から幼稚園への異動、もちろんその反対もありましたので、保育士資格と幼稚園教諭の免許は必須でした。
私が公立園を受けた時の内容としては、まず一次試験として『筆記試験』があります。これは保育に関する専門分野と一般的な科目、両方がありました。まずここで3分の1程の人数に絞られます。
一次試験後、これは公務員試験だからでしょうか。一次試験を受けてからの合否が分かるまで、とても時間がかかりました。結果が分からないため、その間に別の園に履歴書を出すこともできず悶々とした日々を過ごすことになります。
半月ほどで結果が分かり無事に合格していたのですが、二次試験日までがまた日がある。そのため、その期間も就職活動はお休み。
二次試験は、『小論文・ピアノ実技・面接』の3つでした。
- 小論文は、保育に関するもので、短大で過去に出されたテーマを調べ、何度も書くなどして練習?していました。
- ピアノは、事前に5曲ほどの楽譜を渡され(カエルの合唱等簡単な曲)、当日その中の1曲を試験官が指名するので弾く、というものでした。もちろん楽譜を見てもOK。
- 面接では、『志望動機』『学生時代頑張ったこと』『保育士を目指した理由』『あなたの尊敬する人』『結婚したら仕事はどうするか』が、今でも覚えている質問内容です。
面接内容は、友人も大体同じことを聞かれている人が多かったです。短大の就職課等に、過去の面接内容の記録があると思いますので、是非参考にしてみてください。
そして、二次試験が終われば後は採用、不採用の通知を待つのみ。が、これがまたなかなか来ない。
この時点で季節は11月中旬。この時期、早い子はすでに就職先が決まっています。
「合否が決まらないと他が受けられない」と短大の先生にも言われたため、これで落ちたら公立の臨時保育士として働こうと決めていました。
結局、結果が来たのが2週間後でした。ヒヤヒヤものの結果は合格。全身の力が抜けた瞬間でした。
不合格だった時のことも考えておこう
公立園(公務員試験)の受験は色々な余裕を持って受験した方が無難です(気持ち的にも)。役場を通しているからか、合否の通知がとにかく遅くて困りました。
その点、私立は面接したその日に結果が分かる、なんてケースがあることも…。こればかりは園によるので何とも言えません。
公立園の試験が終わるころには他の園の募集は少なくなっていることもあるでしょう。ですから、どうしても公立園で働きたい!という気持ちがある人は、もしも不採用だった場合はどうするのかも一度しっかり考えておいた方がいいと思います。
保育業界は就職活動も少々特殊ですが、希望する園を1つに絞らず様々な方向から考えてみるのもありだと思います。
この記事について
筆者:yuuna
保育士歴:8年(幼稚園教諭の期間も含む)
投稿日:2016年10月27日
記事編集:はる蔵
編集後記
もうそろそろ11月です。卒業・資格取得見込みの学生さんなど、就活も落ち着いてきた頃でしょうか?
はる蔵の学生時代、当時この時期は焦っていました。「おいおい、男は試験すら受けられないのか」と…。たしか11月末には私立保育園の採用が決まったのですが。
話は変わりますが、当サイトで大活躍していただいているyuunaさん。この記事を読むまで、公立の園で働いていたとは思いもしませんでした。勝手に私立だと思い込んでいました。
そして、当記事は主に新卒者等の学生向けに書かれた記事だと思いますが、はる蔵もいろいろ勉強になりました。
特に公立の保育園から公立の幼稚園への異動の件です。はる蔵の住んでいる地域では、公立園の保育士・幼稚園教諭は別々の枠で募集されていたように記憶していたので、ビックリでした。
こういう場合、最初の求人募集・採用が保育士・幼稚園教諭は別々でも、いずれ保育園または幼稚園への異動は、両方ともあり得るってことでしょうか?知っている方がいらっしゃいましたら、コメント等で教えてくれたら嬉しいです。
実際に地方公務員の保育士・幼稚園教諭を目指す方は、あなたが当該する各自治体の情報をよく確認してみてくださいね。
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カテゴリー:求人・転職・就職