悩ましい保育観の違いが転職して園を変えたら改善
保育士の中には一人担任の方が気軽で楽という人もいれば、一人だと大変という方もいらっしゃいます。
一般的に3・4・5歳児は一人担任でクラスを受け持つことが多く、0・1・2歳児クラスは複数担任な場合が多いでしょう。
複数担任のクラスは、相談相手がいることで一人で悩むことなく協力して保育が行えます。しかし、保育観の違いやズレから衝突したり、一方が我慢をしたり、先輩保育士の保育観に合わせたりして、いろいろと悩ましいこともあります。
「子どもたちがのびのび心から楽しめるような保育をしたい」という先生もいれば「時間を守りしっかり自分のまわりのことをできるような保育をしたい」という先生もいますよね。これが保育観の違いです。
引用:保育観について
それもそのはず。同じ保育者でも育ってきた環境も違いますし、学んできたこと異なる。そして何より人が異なる。
人が異なる=同一人物ではない限り、ほぼ100%全く同じ保育観ということはありえません。保育観が似ていたり・重要な部分が合っていたりすることはありますけど。
ですから完全に保育観の違いを避けることはまず無理。しかし、後述のとおり保育観の違いによる悩み・苦労・ストレスを減らすことは大いに可能です。
自分の保育観に合った園に勤めることが大事
友人の保育士が「職場を変えただけで、他の先生と保育観の違いがあまり気にならなくなった。就活の時には家に近いとか、給料とかで園選びをしたけど、やっぱり園の方針とか保育目標って大事だね」と言っていました。
自分の保育観の基で保育が可能かどうかは、園によりけりです。どれだけ保育士に明確な保育観があっても、それを活かすも殺すも園次第となります。
少し共通する事例なんですが、こういうことです。
私が実習をさせてもらった園はモンテッソーリの園で、責任実習の内容も新聞を破く遊び・活動はできないなど、計画段階で担任の先生に何度もアドバイスをいただきました。
それが良し悪しかどうかは別として、園によってできる保育とできない保育もあります。できる・できないだけではなく、推奨される・推奨されないかは園の方針・保育目標などに大きく左右されます。
保育士は通常、保育所保育指針・勤めている園の方針・保育目標などに基づき保育をします。自分の保育観は二の次。よって園の方針・目標が自分に合っているかどうかによって、働きやすさが変わってきます。
ですから、自分の保育観と合う園に転職することで、保育観の違いにあまり悩まされなくなるのも当然のことです。
もしもあなたが今、そういった理由で「就職先を間違えてしまった」などと後悔をしているのであれば、思い切って転職してみるのもいいと思います。
方針や目標が合う合わないではなく、中には保育士の保育観を尊重し、のびのびと保育をさせてくれるような園もあるでしょう。
保育観の違いが解消されようとも、どこへ行っても多かれ少なかれ悩みはつきものですが、少しでもイキイキと仕事ができる園で保育を楽しんでくださいね。
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カテゴリー:求人・転職・就職
保育園・幼稚園と一言であらわされていても、その環境は本当にたくさんの種類がありますので決して保育の場ということでひとまとめにはできないものがありますよね。
また、子どもが好きで子どもと関わりたいという思いからのその仕事を選んでいることだろうと思いますので、そんななかで自分の保育観を曲げて毎日子どもたちと関わっていくということはとてもストレスの溜まることだと思います。
子どもとたくさん関わりたくて就職したのに、実際にはその日にこなさなくてはならないお勉強や習い事などがたくさんあり、過密スケジュールのためほとんど子どもと遊ぶことができずに一日がおわってしまってただただ疲れだけが溜まっていくということもよく聞きます。
自分がどんな保育観をもっているのかもう一度しっかり振り返ってみることも仕事を楽しむうえでとても大切なことのように感じます。
幼稚園や保育園はそれぞれ教育目標や保育目標を持って保育の運営をしています。
実際私も、就職先に困り、採用してもらえればどこでもいいと思い、幼稚園を受けたことがあります。私の場合、きちんと調べることなく試験を受け採用された結果、全く自分に合わない幼稚園だったことが入社後わかりました。
全く経験のない新人の私が年長児担任になり、サポートしてくれる先生もおらず、私にあわない教育目標の中での一斉保育には、息が詰まりそうでした。研修にも行きましたが、自分には合わないのがわかっていたので苦痛でいっぱい。
挙句の果てには原因不明の高熱でドクターストップがかかってしまい結局一年でやめました。
そのあとは、自分には子供を相手にした仕事は合わないのかもしれないと思い、全く違う業種の仕事につきましたが、このときに、私はやっぱり子供とともに成長できる仕事が好きなんだと気付き、公立保育園の非常勤として保育士の仕事をすることになりました。非常勤のため、未満児クラスで複数担任でしたが、ベテラン先生と一緒に保育をしたため、学ぶことがたくさんあり、先輩先生の技術をみてたくさん学ぶことができました。
保育の仕方は、人それぞれです。一人でやったほうがいい人、複数担任がいい人。それも保育士の個性だと思います。
自分にあった保育をして、子供たちの成長を見守ることができることが一番理想の保育かもしれないと感じています。