パート・正職員保育士との違い【仕事量・役割など】
私が保育園の正規職員(正社員)として働いていた時、パート保育士さんの存在はとても頼りになりました。パートさんの中でも午前・午後だけの短時間勤務の方や、フルタイムのパートさんも働き方はそれぞれです。
正規職員とパートさんとの仕事の分担・役割・仕事量・連携
私はフルタイムのパート保育士さんと何回か一緒にペアを組ませてもらったことがあるのですが、その方達は『育児がひと段落ついたベテラン保育士さん』ばかりでした。新人の頃は、ベテランのパート保育士さんと一緒に組むことがほとんどでして、正規職員の私が一応主担任、パート保育士さんは副担任という立場です。
しかし、保護者の方や周りの先生も、右も左もわからない若い担任よりも、パート保育士さんを頼りにすることが多く、新人の頃はずいぶんと悩みました。今思えば当然ですよね。
しかし、当時の私は『自分が主として動く担任なんだから、しっかりしなければ』と思う部分がありました。また、パート保育士さんがしっかりしているために頼り過ぎてしまったこともあります。
パートさんであれ正規職員の保育士であれ、保育は一緒に進めていく必要がありますが、やはり主担任は正規職員である保育士です。
パート保育士さんの負担が増えすぎていないか、頼り過ぎていないかを常に考えていました。
また、新人の頃はパート保育士さんよりも仕事をしなければ!という思いが強く、よくから回っていましたが、やはり保育経験も、子育て経験もベテランパートさんの方が遥かに上です。そのため、困った時は負担にならない程度に頼ってもいいと思います。経験知の差は努力ではどうにもならないので。
パート保育士さんの仕事量についても、その園によってさまざまです。私が勤めていた園は、重要書類はすべて正規職員(主担任)が担っていました。
しかし、出席簿やその他の書類についてはパート保育士さんに助けてもらうこともあったため、こればかりは各園のやり方に沿っていくしかないと思います。
仕事を分担する際も、やはり新年度にしっかり話し合っておく方が後々のことを考えると良いと思います。
パート保育士は主担任をサポートするさじ加減が難しい
また、私も今は保育士職を離れていますが、また復帰するとなればパート保育士で働きたいと考えています。
私が主担任としてクラスを回せていたのは、パート保育士さんのサポートがあったからです。そして自分がパート保育士になった時、どう動くべきなのかを頭の中で考えると意外と難しいです。サポートする立場って、すごくさじ加減が難しいことに気付きました。
もし、パート保育士さんとの歯車が何となく合わない…感じたら、一度保育について腹を割って話すことも必要かもしれません。また、その逆も同じだと思います。
子どもへの声かけ1つでも、一人一人考え方も保育観も違います。そこを互いに共有することって、必要なことだと思うのです。
自分がパート保育士として復帰する際は、主担任の先生とまず保育について話し合わないとなーなんて考えています。
正規職員の保育士でも、パート保育士でも子ども達にとっては同じ『先生』です。情報を共有し合い、いい関係の中で保育していきたいですよね。
この記事について
筆者:yuuna
保育士歴:8年(幼稚園教諭の期間も含む)
投稿日:2016年6月4日
記事編集:はる蔵
編集後記「パート保育士として働いた時の体験談」
筆者であるyuunaさんにこの記事を寄稿していただき、真剣に補佐役に徹する難しさを考えさせられました。
ここまでパートの自分がやったり・サポートするのは出しゃばりすぎかも…などと考えると正職員への配慮も大事なことですよね。しかしそんな仕事のボーダーラインを見極めるのも難しいので、やはりよく話し合うことが大事なんだと改めて気づかされました。
実はそこまでよく考えずにやってきたのですが、はる蔵は正規職員とパート、両方の働き方を経験しています。たいしたことは書いていませんが、パートとして働いた時のブログ的な日誌はこちら。
以前、正規職員として働いていた園への助っ人としてパートで勤めたので、月案・おたより等、本来ならパートさんはやらないこともまでやったりしましたけど、仕事量は正規職員の頃と比べると少なく、正直に言って心穏やかに仕事を楽しむことができました。
と言うのは、正規職員であれ非正規職員であれ同じように責任をもって働くのですが、その重みが違ったわけです。
雇用形態や各園によって働き方や立場・上下関係・任される仕事の内容など様々な違いはありますけど、やはり正職員とパートの意識・責任の重さ・プレッシャー的なものの差が大きかったと思います。単純に気を抜いて働けるって言っているわけではありませんよ。
また、パートであれ行事前は残業もしましたが、基本的に定時で帰れましたし、行事は除いて土曜日・日曜日は出勤はできないというこちらの希望を融通してもらい、勤務することができたいうこともあるかもしれません。
正職員の頃の仕事量や大変さを考えると、パートでもまた保育士として働くか迷ってしまう方も多いかもしれませんが、また違った視点で働けるのも1つの勉強になりますよ。今までは主担任だったのが、副担任として働く。そんな感じで補佐役に徹することもスキルアップにつながると思います。
はる蔵自身が潜在保育士の1人という立場で何とも言い難いのですが、当サイトで保育士魂に火がつき、正職員でもパートでも自分に合った働き方でいいので、また保育士として復職する方が増えてくれたらと期待します。
最後に、子育てを経験したママさん保育士の経験は強しです。
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カテゴリー:保育のお仕事
わたしもどちらの立場も経験したことがありますが、本当にどちらもそれぞれの悩みがありますよね。
新人の時は保護者がベテランの先生と話しているだけでやきもきしてしまったり悩んでしまったり自信をなくしてしまったり。
ですが今となって思うことは保護者にとって安心できることが全てなんですよね。
誰に相談しようが、保護者が安心してそれから園との信頼関係が出来るのであればそれで十分なんですよね。
大切なことは、自分に相談されなかったからといじけるだけではなく、どういったアドバイスをしたのかなど細かく教えてもらうことで自分の力にすることですよね。
逆にベテランの先生も自分だったら数分でできる保育を何度も何度も違う道をすすむ後輩をみて・・笑
とってもモヤモヤするものなんですよね。
ですが、ベテランの先生は最終的に担任をたててあげることが一番大切だと感じています。
陰ながらいろんなところをフォローしつつも、何かあったときには保護者の前では担任の悪口をいうことなどは絶対に避けて、長所を伝えて保護者と担任を繋げてあげる。これがとても大切なことのように感じます。
私も正規の担任、パート、派遣社員、休日保育のみの担当を経験したことがあります。
それぞれ、悩みはありましたが内容は違いました。
パートや派遣社員だった時、私もどこまで手を出していいのか、この言葉がけは担任の先生の保育方針にあっているのか手探りでした。
パートだから、正社員だからと区切るのはよくないと思いますが、責任の問われ方も違いますね。
正規以外で働いたときに特に気にしていたのは「いかに保育の流れを壊さずに、主担任の先生の手助けができるか」でした。
とにかく仕事量が多い正規の先生の手助けができるように、正規の職員でなくても任せられる仕事は積極的に一生懸命頑張りました。
逆に正社員だった頃、パートの人と組まされたことがありましたが、負担にならない程度に、こちらから仕事はお願いしてしまっていました。
私も、パート保育士、正職としての保育士と経験したことがあります。
パートと正職の違いは単に給料と若干の仕事量であっても、第三者から見ると何も変わりないように感じました。
ただ、私立の保育園でパート保育士をしていた時の話ですが、担任を持っていた派遣保育士の方が期間満了でやめてしまい、代わりの保育士がいなくて、パートである私が時間を延長してクラス担任をすることになりました。そのときに、正職の保育士にいわれたことが、パートだからって仕事量は変わらないのだから、きちんとやって。の一言でした。
給料の額も違うのに、どうして私がタダ残業をしてまで…と思うと、結果、うまくいかず、仕事を辞めることになりました。正職と同じ仕事量をこなすように指示するのであればそれなりの待遇をしてほしいと感じました。
公立保育園では非常勤という立場でしたが、正職の保育士より、書類の量が少ない、仕事をしやすい雰囲気でした。給料も見合っていたし、やりがいがあった感じでした。
パートと正職以外に、公立私立でも、パートの扱いというもは全く違うと思います。
やはり、パートをこき使う保育園は保育士の募集を出しても集まってこないし、パートで働き始めても、待遇が良くないのですぐにやめてしまう傾向があるのではないかと感じます。