各未満児クラスの子どもの特徴とその保育について
保育士資格を取得し、自分で決めた保育園で働くとなった時に気になるのが担当クラスですよね。
保育士として勤めるとなった新卒の先生の多くが「未満児クラス」を担当することが多いと思います。保育士経験がないのに年長を担当させるのはよほどのことがない限りはないことでしょう。
今回、0~2歳児の未満児クラスの子どもの特徴とその保育について私の経験と共にご紹介します。
0歳児クラス
私が勤めていた園は生後4ヶ月の赤ちゃんからお預かりしていました。
まだハイハイできない子や1人で座れない子、つかまり立ちをして伝い歩きをする子など0歳児とはいえども月齢の高い子や低い子様々なので成長過程も大きく異なります。
泣いている時には、オムツを替えたりミルクを作って飲ませてみたり、音が鳴る玩具であやしたりしました。
言葉が出なくても指差しや表情で分かることがあります。0歳児の赤ちゃんには本当に癒されながら保育していました。
1歳児クラス
私は未満児クラスの中でも1歳児の保育が難しいなと感じました。
それは、友達同士で、絵本や玩具の取り合いがあった時に、自分の思い通りにならないとすぐに友達の腕などを噛んでしまうということでした。
言葉がまだうまくでない、伝えられないことがもどかしい気持ちになり、そういった行動で現してしまう子が多いのです。
自我が芽生えてくる時期なので、言葉がけの仕方だったりどこまで見守っていればいいのかなど、考えながら保育をすることが難しかったです。
2歳児クラス
自我が芽生え自分で何でもやりたがる時期です。自分でやりたい、やろうとする意欲が芽生えてきます。そして2歳児は子ども達を見守る時間が増えていきました。
制服から体操服に着替える時、体操服からパジャマに着替える時など、手伝おうとすると「自分でやる」と主張する子や、言葉でまだ上手く表現できないもいます。
この時期に沢山やる気を出せてあげるような言葉がけをしておくとよいですね。言葉がけによって更にチャレンジ精神が増すので、どんな声かけをしようか考えていきながら保育をしていました。
言葉もいろいろ発するようになるので会話をすると面白くてたまにププッと笑ってしまうこともありました。
最後に
保育士の人数は子どもの年齢とその人数に対して配置基準があります。なので子どもが少なかったら保育士も少なくなりますし、子どもが多かったらその分保育士も多くなります。
未満児はいろいろなことを吸収しやすい時期です。関わりや体験によって感性豊かな子どもに成長するはずですので、手遊びや歌、絵本や紙芝居・様々な活動を取り入れていろんな経験をさせてあげてください。
この記事について
筆者:芽依ママ
保育士歴:3年
投稿日:2016年4月29日
記事編集:はる蔵
編集後記
はる蔵からも各未満児クラスの特徴とその保育について、簡単にご紹介いたします。
0歳児クラス
クラスを受けもった経験がないので分からないことも多いのですが、0歳児クラスだと離乳食がはじまったりして、保護者はもちろん栄養士さん・調理師さんとの連携も大事になりますよね。
離乳食をはじめるにあたりアレルギー反応などにも注意が必要だと思うので、0歳児クラス担当になる保育士の方は離乳食に関する基礎知識も学んでおいた方がいいと思います。
月齢や個人差によって異なりますが、年度の後半に近づくにつれて、歩くことができた・喃語から一語文の言葉がでたなど、子ども達の著しい成長を見て感じとることができる年齢でもあります。天使たちの成長を楽しみながら保育をしていきましょう。
最後に一言。いいですか、変な意味じゃないですよ…「赤ちゃんめっちゃいい匂い」です!
1歳児クラス
噛みつきは1歳児クラスが主に2歳児クラスでもよくある問題ですね。この問題、保護者に伝える時がとても嫌でしたね。
よく噛む子、決まってよく噛まれる子もいるので、注意して子ども達を見守ることも大切です。保護者から「いつも誰が噛んでるのか教えてほしい」とか、よく噛む子・よく噛まれる子の保護者同士のトラブルになったこともあります。
言葉だったり意思の表現が上手にできない、自分では伝えたつもりでも相手には伝わらないなど、まだまだ未熟な年齢ですからある意味普通のことなんですが、子ども達にはそれはなぜいけないことか、そういう時にはどうしたらいいのか根気よく伝えていくことが大切です。
噛まれれば基本的に泣きます。ですが稀に、保育園では気づかずお家に帰ってから噛み痕があったと発覚することもありました。特によく噛まれる子は降園前にチェックしてみてくださいね。
2歳児クラス
1歳児後半~2歳児クラスと言えばトイレトレーニングですね。そしてイヤイヤ期に入ったり、今までは「やって・やってー」だったのに「自分で・自分で」といった発言・主張が増えてくる時期です。
実習生さんや新人さんに多いと思うのですが、なんでもやってあげようとするのは、よくないことです。
「ほらみろ、できないじゃんか」と思うような時もあります。完璧ではないかもしれませんが、まずはやろうとする気持ちを認めてあげるのがポイントです。
やろうとすることで徐々に自分でできるようになることも増えてくるので、褒めて伸ばしていってくださいね。
各未満児クラス共通
特に未満児クラスは成長が著しい時期ですので、時期やその特徴などしっかりメモしておきましょう。個人記録を書く際に役立ちますよ。
スポンサーリンク
カテゴリー:未分類
幼児と比べて乳児は言葉でうまく伝えることができません。例えば自分で話せるようになると「お腹が痛い」と教えてくれる場合も赤ちゃんの場合は顔色だったり表情、行動などでこちらがしっかり気づいてあげないといけません。
また自我が芽生えてくるとトラブルも多くなってきますよね。友達の手が少し当たっただけでも叩かれたと思ってしまうケースもありますし、そういった時に間に入ってお互いの気持ちを橋渡しして繋げてあげる必要性もあります。
新卒の先生が伝えても子どもが微動だにしなくても、ベテラン先生が声掛けをすることで魔法のようにすぐにうまくいくことも多くあります。
また声かけひとつとってもこの子には効くけどこの子には逆効果になってしまう…など本当に難しいものですが、日々しっかり観察していくことで徐々に上手な言葉選びができるようになっていきますよね。
子どもの成長や気持ちを理解するときに、乳児とのかかわりがあることは大切だと思います。
幼児になると気持ちが言葉で出てきますが、乳児では難しいです。
そんな拙い言葉、表現、自己アピールを理解して接することが、子どもへの理解につながっていくと思います。
私は、幼稚園で年少以上の子どもたちと触れ合い、担任をして4年でやめました。
その後、実習以来の保育園で乳児を担当しましたが、資格を持っていることが恥ずかしくなるほど無知でした。
この期間で学んだことは、自分が母親になったときに使えることばかりで、将来子どもを望む女性としても、成長できた貴重な時間でした。