保育園の就職決まらず卒業してしまった男性保育士の苦難
はる蔵が運営する男性保育士専門サイト「保育士 for men」から、ご相談を受けた内容を本人の許可を得て、ここで公開させていただきます。
※全文ではなく、一部省略・編集・伏せて公開しています。
ご相談のメール内容
今年の春に専門学校を卒業しました。念願だった保育士の資格の取得はしたのに、それを活かすことなく未だ就職すらできていません。
就活は去年の10月から積極的にしていますが、なかなか給料面など、理想とする園が見つかないことと、見つかっても受け入れてもらえません。お恥ずかしい話ですが、3つの園の全て不採用でした。
生涯男性保育士として働きたいと思うため、自分が希望する保育園は、給料が良い規模が大きな社会福祉法人です。この考えも変えるべきか迷っています。
立て続けての不採用と焦りで自信もなくしてしまい、この度メールさせていただきました。何かはる蔵さんからご助言いただけないでしょうか?
はる蔵の回答内容
メールから○○さんの保育に対する真剣さと情熱、そしてそれ故の苦難が伝わってきました。○○さん程ではないですが、この記事「男性保育士採用の実情と就職」をご覧いただければ分かる通り、はる蔵も就活には苦労したので、よく気持ちは分かります。
保育園の給料は安いです。だからこそ、男性であるからこそ、より良い園を選び、重視したいところですよね。
また大きな法人の方が安定していますし、男性保育士を雇用してくれる可能性も高いですし、その希望や考えも共感できます。
ただ、妥協することも時には必要なのかもしれません。まずは規模や給料などは一時的に妥協して、とりあえずは保育士としての実績を積むのも一つの手です。
そしてから転職。新卒じゃなく即戦力として経験者の保育士がほしいという園も多いと思います。そうなると次の就職に有利です。
本当に生涯保育士として働きたいと思うのであれば、長い保育士人生の中で、数年間くらいお目当てじゃない保育園で働くのもいいのではないでしょうか?ある意味プラスの経験になると思いますよ。
もしくは今年募集がなかったところでも、突然の人員欠如で求人募集があるかもしれません。このように空きというチャンスを待つのもいいですね。
もしくは希望のところが見つかる・受かるまでの間、保育園の非正社員(アルバイト・パート)で働き、機を待つ。ちゃんとあらかじめ理由を言っておけば、応援してくれる園もあると思いますよ。働きを認めてもらえれば、もしかしたら「うちで正社員として働いてみない?」とお声をかえてもらえるかもしれません。
もしくは思いきって就職する地域を変えてみるのも手です。もしかしたら引っ越しすることが前提となってしまうかもしれませんが、例えば東京都などの保育士不足のエリアを狙ってみるなど。
地域によって保育園の数も多く選択肢が増えることもあるでしょうし、多くの男性保育士がその地域で活躍し、そこまで男性の保育士に対し特別感がないところもあると思います。
もしくはもっとアンテナをはって、徹底的に求人を探すなり、専門のところにサポートしてもらう。詳細はこちら「保育園の求人・転職支援サイトのまとめ」や「保育士や幼稚園教諭の求人・転職サイトにはない人材募集を探す方法」を参考にしてみてください。
このように今できることや決断することを考えたらキリがないんですが、以上のことを参考にしてみてくださいね。
最後に気になったのですが、自分なりでかまいませんので、なぜ採用試験が不採用だったか、その理由をどう自己分析したか教えていただけるでしょうか?
相談者からの返信内容
ご返信ありがとうございます。はる蔵さんのご助言を参考にして今一度自分の考えをあらためて行動してみます。本当に親身になってご相談にのっていただき、ありがとうございます。
採用試験が不採用だった理由と自己分析ですが、面接の際に「この園で働きたいと思った動機を教えてください」と、どの保育園でも聞かれたのですが、その園の特徴など、ありきたりなことしか言えなかったことも原因だと思ってます。
しっかり面接の練習をして挑みますが、面接の本番になると緊張してしまって、どうもうまく話せません。また、想定してなかった質問をされると動揺してしまい、何を言ったのかすら分からないこともあり、面接で落とされているのだと自己分析しています。
はる蔵の再返信内容
面接は採用するうえで一番重要視されるところですからね。
はる蔵も面接が超ダメダメで、就職した後に知ったことですが「この子大丈夫か?」と言われていたようです。
ですのでアドバイスできる立場ではありません。あえてアドバイスするならば1つだけ言わせてください。
自分の場合なんですが、下手でも変なこと言ってもいいからウソ偽りはなく本音で話そうと思い挑み、面接の練習はほとんどしませんでした。
これが正解って言っているわけじゃなく、むしろ不正解というか見習わないでほしいのですけど、素直さって信用するうえで大事なポイントだと思うのですよ。自分が雇用する側なら信用できる人材かどうか重要視するかなって。
この園で働きたいと思った動機の件で言ったら、ありきたりなこと園の特徴を言うよりも「男性保育士と生涯働きたいと思うからこそ、男性だからこそ安定した園で働きたい」と本音で真剣さが伝わるように語った方がいいかもしれませんね。もちろん園の特徴を含めて。
あくまでも個人的な意見なんで保証はできませんけど、素直さは本当に大事なことだと思います。
特に男性はほぼ怪しまれていると思って間違いないので、いかに素直さを出して、信用されるかがポイントかなと。一か八かの採用にはリスクがあるので、雇用側は特に慎重になると思います。
でも、素直すぎるのも問題なので臨機応変に!素直すぎると失礼なことを言わないか?と心配されてしまったら元も子もありません。
今は辛いかもしれませんが、頑張って就活を終わらせ、素敵な保育士人生を歩めるといいですね。応援しています。
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男性保育士は必要だと思います。なぜなら、保育園は家庭だからです。家庭にはお母さんがいて、お父さんがいます。女性がいて、男性がいるのです。今回の相談された保育園の採用基準はどうであれ、保育園側はもっと男性職員を採用するべきだと思います。
また行事でのテント貼り等の力仕事、不審者の侵入等には男性職員は必要不可欠です。諦めずになりたかった保育士になってください。