実習生へ、実習生を迎える指導者保育士へ
まずはじめに、これから実習に励む実習生へメッセージをおくりたいと思います。
実習生へ「元気に明るく笑顔で挨拶し積極的に!」
私は2年制の短大で学び、そして保育科を卒業し保育士となりました。現在の実習内容は、少し事情が変わっているようですが、私の時は、保育実習も慌ただしく過ぎていきました。
実習生として勉強に行った園で、初めて「先生」と子ども達から呼ばれることに感動した方も多いのではないでしょうか。私もその一人です。
しかし感動することもあれ大変なこともありました。
実習生がこなすべき仕事は、子どもとのかかわりに、単元実習、そのための指導案作り、日々の日誌、壁面作りなどなかなかに大変なものですが、せっかくの勉強として与えられた期間を、有意義に過ごしてもらえればと思います。
私からのメッセージとなりますが、実習生には、まずたくさんの子どもに『積極的』にかかわってほしいなと思います。実習生さんの持ち味は、何といっても保育士になるぞという溢れんばかりのやる気とパワーです。そんなパワーを持っている先生が子ども達は大好きです。
実習の間に思い切り子どもと遊んで、悩んで、つまずいて、起き上がって、楽しんで…そんな経験をしてほしいなと思います。
もっと極端に言うと、元気に明るく笑顔で挨拶ができる実習生は、それだけで花マルです。挨拶がハキハキしている実習生は、間違いなく実習期間中笑顔であふれています。まずは笑顔で挨拶。
子どもにも保護者にも、先生方にも、とにかく挨拶。これを心がけてください。
あとは、実習生の間の日誌はずっと取っておくと良いと思います。私も保育園に就職して、よく実習中の日誌を読み返しました。あんな風に先輩保育士に文面でアドバイスしてもらえる機会は、まずないです。
疑問に思ったことは日誌に全て書いておくと将来本当に役に立ちますよ。自分が指導側に立った時も、指導者としての書き方の参考になります。
実習生は見習だけれども『先生』という名前を背負った責任があります。一人で背負いこまず、困ったり何かあったりしたらすぐに上の先生に相談して下さいね。
パワーとガッツで、頑張ってください。
実習生を迎える指導者保育士へ「その掃除を任せる時間今じゃないとダメですか?」
実習生を迎える保育士の立ち場として少しだけ書かせていただきます。
実習生から見て、指導の先生は本当に憧れの的でした。
子どもを惹きつける力や保育力の凄さを、たくさん吸収して実習生たちは帰っていくと思います。そんな実習生に、たくさん自分の能力を見せ付けてやってください。
よく絵本を読むときや帰りの会など、子どもが座っている時に、実習生に掃除を頼んだりすることがあると思います。掃除は、子ども達が帰った後でも出来ます。
ぜひ、指導の先生が絵本を読むところ、手遊びをするところ、子ども達にあなたがお話しをするところを実習生に見せてあげて下さい。
実習生が学ぶべき時間はいつなのか、見極めてもらえたらいいかなと思います。
この記事について
筆者:yuuna
保育士歴:8年(幼稚園教諭の期間も含む)
投稿日:2016年5月5日
記事編集:はる蔵
編集後記「極一部の指導者保育士に辛口メッセージを申す」
はる蔵から実習生へのメッセージは以前保育士になる為の実習についてや保育・幼稚園の実習アドバイスで編集後記に書かせていただいたので省きます。
ですので今回は、実習生を迎える指導者である保育士さんへメッセージをおくりたいと思います。全体に、というよりも極一部の先生に…。
筆者のyuunaさんがおっしゃる通り、たしかに実習生の貴重な実践勉強ですから、掃除に限らずですけど、それを今任せる必要があるのか考える必要がありますよね。
だって保育士の卵の育成も保育士のお仕事の一つですからね。とは言え掃除も保育士のお仕事の一環ですから、一度くらいは経験してもらうことも必要だと思いますが。
で、たまに勘違いしている極一部の先生がいるので、あえて言っておきますが、「実習生はお手伝いやアルバイトに来てるんじゃない」です。勉強ついでに結果的にお手伝いすることになってるだけですから。
だから「使えない」からと怒ったり、邪魔な扱いしたり、理不尽な厳しすぎる態度などはやめてほしいですね。過去に自分自身が実習しまくってきたからこそ、そういった保育士も少なかれいることを知っています。
そもそも使えないのは当たり前なんですよね。できないから、知らないから勉強しに来ているわけですよ。
とは言え、あきらかな勉強不足だったり、やる気がないなら叱ってもいいと思います。それで改善されないようであれば、単位不可でいいですし、帰ってもらってもいいでしょう。それが社会の厳しさでもあるんですからね。
そういった例外は除き、基本は愛情のある厳しさで指導してあげてほしいなと思います。
ただでさえハードなお仕事なんだから育成まで手がまわらないのも分かりますが、保育士の卵の育成もお仕事の内。自分も過去には先輩にお世話になり、保育士になれた一人だと言うことも忘れないでほしいです。まずは初心を忘れず、どんな指導がいいのか考えてみてください。
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カテゴリー:実習
実習生。子ども達にとってはたくさん遊んでくれる存在なので大喜びです。
担任としても普段気づかない子どもの様子に気づくことが出来たりするメリットもありつつ、自分の保育日誌を記入するだけではなく、実習生の反省会でアドバイスをしたり実習ノートに目を通したりと仕事量がとても多くなるということも事実です。
実習生はとにかく若いことが武器です。その若さを存分に使って子どもたちと全力で遊ぶことが彼女たちの一番心がけるべきことだと思います。
慣れない園に来ることで通うことだけで疲れてしまう実習生もいるようですが、とにかくその期間は体力をしっかり確保して全力で子ども達と向き合えれば必ず得るものがありますよね。
私も実習の時のことを思い出して懐かしくなってしまいました。
毎日が緊張の連続と「この言葉掛けで良かったのか」「うまく促せれなかったな」など不安もたくさん経験しました。
ですが、うまくいかなくて当たり前なんですよね。
突然知らないお姉さんがクラスに来て、一緒に生活をするんですから。担任の先生の話を聞くのは当たり前なんですよ。
そこで実習生が学ぶべきことは、教科書には載っていない現場の実態であったり、先生のテクニックであったり。
笑顔で元気良く、礼儀正しく、謙虚に!を心掛けていれば実習生としては◎です。
「その掃除を任せる時間今じゃないとダメですか?」
この言葉は是非色々な実習を受け持っている園に伝えたいです。
実習は「いかに実力をつけて、1年目の保育士を迎えられるか」この準備期間です。
間違えても大変さを伝える場ではありません。
自分の実力を見せ、足りないと思ったら、実習生に学ばせるために、指導者自身も学んでいく必要があります。
よく実習で、1日の反省をするときがありますが、実習生だけでなく、指導者もその日1日を振り返って、反省を伝えたらどうでしょうか。
「事故ケガにつながるかもしれなかった」「次はこう言葉がけしたい」「こういう時、実習生ならなんと子供に声をかける?」などと、その日1日のことを一緒に思い返して、実習生の反省だけでなく、一緒に反省できる指導者がいたらいいと思います。